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記事 · 大理石 2026-09-08

キッチンカウンターに大理石を選ぶ前に知っておくこと

素材の特性と手入れの現実を、設計の現場から整理します
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Marble & Redwood
設計コラム
2026-09-08
白い筋が入った黒い大理石の表面

大理石のカウンターは写真で見ると完璧に見えます。白い脈、冷たい光沢、どんな空間にも合いそうな佇まい。ただ実際に使う場所に置いたとき、どう変化するかを知らずに選ぶと、数年後に後悔することがあります。Marble & Redwoodがこれまでのプロジェクトで学んだことを、できるだけ具体的にまとめます。

大理石が酸に弱いとはどういうことか

大理石の主成分は炭酸カルシウムです。レモン汁・ワイン・酢・コーヒーなど、日常のキッチンで使う酸性の液体が表面に触れると、化学反応で石の表面が溶け、白く曇ったような跡(エッチング)が残ります。これは汚れではなく、石そのものが変質した状態なので、拭いても消えません。

エッチングが目立ちやすいのは研磨仕上げ(ポリッシュ)の表面です。光沢があるほど傷が目立つのと同じ理屈です。バーナー仕上げやブラッシュ仕上げにすると表面が最初から細かく荒れているため、エッチングが相対的に目立ちにくくなります。キッチンカウンターに大理石を使う場合、Marble & Redwoodでは研磨仕上げよりブラッシュ仕上げを勧めることが多いです。

カッラーラとそれ以外の大理石の違い

インテリアの文脈でよく名前が出るカッラーラは、イタリア・トスカーナ州産の白地に灰色の脈が入る大理石です。比較的流通量が多く、日本の石材店でも入手しやすい素材です。ただし「カッラーラ」という名前がついていても、板ごとに脈の出方・色みの濃さ・地の白さが大きく異なります。

カタログやサンプルチップだけで決めると、実際に届いた板が想像と違うことがあります。Marble & Redwoodでは、キッチンカウンターに使う場合は必ず石材店の倉庫で実際のスラブを確認してから決めています。可能であれば施主にも同行してもらい、実物の前で最終判断をしてもらいます。

日常の手入れは何をすればいいか

基本は水拭きです。酸性・アルカリ性の洗剤は石を傷めるため、中性洗剤を薄めたもので拭き、すぐに乾拭きします。浸透性の石材用保護材(インプレグナント)を年に1〜2回塗布すると、液体の染み込みをある程度防げます。

それでも長年使えば表面は変化します。研磨仕上げの光沢は徐々に落ち、使い込まれた柔らかい艶に変わっていきます。使い込むうちにそういう状態になっても、「むしろ今の方が好き」と感じる方もいます。経年変化を受け入れられるかどうかが、大理石を選ぶかどうかの判断基準のひとつです。

大理石は手入れが大変な素材ではありませんが、変化しない素材でもありません。使う場所と生活スタイルに合わせて表面仕上げを選ぶことが、後悔しない選択につながります。具体的な疑問はよくある質問のページか、初回無料相談でお聞きください。

#大理石#キッチン#素材選定#内装

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